正答1
解説
正解は1です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
ピッチ(音の高さ)の知覚を説明する場所説と時間説を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 5kHz以上のピッチは時間説では説明できません。
聴神経が音の波の一定の位相に同期して発火できるのは、およそ4〜5kHzまでです。
それより高い音のピッチは、場所説で説明されます。
2:× 周期的な複合音のピッチは基本周波数で決まり、記述は正しいです。
複合音の周期は基本周波数の周期と一致するためです。
3:× 基本周波数成分がなくても、その高さのピッチが聞こえることがあります。
これをバーチャルピッチ(ミッシングファンダメンタル)といい、記述は正しいです。
4:× 時間説は、聴神経インパルスの発火間隔がピッチを決めると考えます。
記述は正しいです。
5:× 場所説は、基底板上で振れ幅が最大になる位置がピッチを決めると考えます。
ベケシー(Békésy)の進行波の研究が裏付けとなり、記述は正しいです。
【ポイント】
低い音は時間説、高い音は場所説が主に説明し、中間の音域では両方が働くと考えられています。
【用語】
バーチャル(仮想)ピッチ:基本周波数の成分がなくても、倍音の関係から基本周波数に対応して聞こえる音の高さである。
時間説:聴神経の発火間隔が音の周期を反映し、それがピッチの知覚を決めると考える説である。
場所説:基底板上で最も大きく振動する位置がピッチの知覚を決めると考える説である。
基本周波数:周期的な複合音の中で、最も低い周波数成分のことである。