正答5
解説
正解は5です。
認知的不協和理論はフェスティンガー(Festinger)が提唱した理論です。
自分の中の認知どうしが矛盾すると不快な緊張(不協和)が生じ、それを減らす方向に態度や認知が変わると考えます。
【選択肢別解説】
1:× 繰り返し接触すると好意が増す現象は単純接触効果です。
ザイアンス(Zajonc)が示したもので、不協和の解消では説明しません。
2:× 一つの望ましい特徴が全体の評価に広がる現象はハロー効果(光背効果)です。
認知的不協和理論の説明ではありません。
3:× 選択後の魅力の変化の向きが逆です。
認知的不協和理論では、選んだ選択肢の魅力が増し、選ばなかった選択肢の魅力が下がると予測します。
選択を正当化して不協和を減らすためです。
4:× 生理的な興奮の原因を特定の他者に誤って帰属し、好意が増す現象は「吊り橋効果」です。
情動の二要因理論に基づく錯誤帰属で説明されます。
5:○ 態度と反する行動をとると、「態度」と「行動」の認知が矛盾します。
行動は取り消せないため、態度を行動に合わせる方向に変えて不協和を減らします。
これは認知的不協和理論の代表的な予測です。
【ポイント】
フェスティンガーの実験では、退屈な作業を「面白い」と言わせた報酬が少ない群ほど、作業を面白いと評価しました。
報酬で行動を正当化できないほど態度が変わるという点が重要です。
【用語】
認知的不協和理論:自分の中の認知どうしが矛盾すると不快な緊張が生じ、それを減らそうとする心理を説明する理論である。
ハロー効果:ある望ましい特徴に影響されて、その人物の全体の評価がゆがむ現象で、光背効果ともいう。
単純接触効果:繰り返し接するだけで、その対象への好意が高まる現象である。