正答2
解説
正解は2です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
アルコール依存の特徴と治療を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 日本のアルコール依存の頻度は欧米より低いとされ、記述は正しいです。
アルコールを分解しにくい体質の人が多いことが一因と考えられています。
2:○ アルコール依存では耐性が低下するのではなく、上昇します。
同じ酔いを得るのに、より多くの量が必要になる状態です。
3:× 依存症者は離脱症状を避けるために飲酒を続けます。
手のふるえや発汗、不安などの離脱症状が飲酒行動を強めます。
4:× アルコール依存の治療では完全な断酒が原則です。
節酒は再び大量飲酒に戻りやすいためです。
5:× 長期の大量飲酒は慢性の精神障害を引き起こします。
ウェルニッケ・コルサコフ症候群やアルコール性認知症が代表的です。
【ポイント】
依存の中核は「耐性の形成」と「離脱症状」です。
コルサコフ症候群は健忘、作話、失見当識が特徴で、ビタミンB1欠乏が関わります。
【用語】
アルコール依存:飲酒をやめたくてもやめられず、飲酒が生活の中心になってしまう精神疾患である。
離脱症状:アルコールなどの摂取をやめたときに出る、手のふるえや発汗、不安などの症状である。
耐性:同じ薬物や物質を繰り返し使うことで、同じ効果を得るのにより多くの量が必要になる状態である。