正答4
解説
正解は4です。
強い音を聞いた後に生じるTTS(一過性閾値上昇)の特徴を問う問題です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
TTSは、強い音にさらされた後に一時的に聴力が低下し、時間がたつと回復する状態です。
【選択肢別解説】
1:× TTSは数時間から数日で回復することが多く、ほぼ2週間以内に回復します。
記述は正しいです。
2:× 強い音を聞いた後には耳鳴を伴いやすいです。
記述は正しいです。
3:× 耳が詰まったような耳閉感も生じやすいです。
記述は正しいです。
4:○ TTSは、コンサートなどの比較的短時間の強大音への曝露でも生じます。
長時間の騒音曝露を繰り返すと、回復しない永続的閾値上昇(PTS)による騒音性難聴になります。
長時間の曝露によるという記述は誤りです。
5:× 大音量の音楽を聞くことでもTTSは起こります。
記述は正しいです。
【ポイント】
TTSは一時的で回復し、PTSは永続的で回復しないと区別しましょう。
騒音性難聴では、4kHz付近の聴力が低下するc5-dipが特徴です。
【用語】
TTS:一過性閾値上昇のことで、強い音を聞いたあとに聴力が一時的に低下し、やがて回復する現象である。
耳鳴:外からの音がないのに、耳の中や頭の中で音が聞こえる症状である。
耳閉感:耳が詰まったようにふさがって感じられる、不快な感覚をいう。
音響負荷:大きな音にさらされて、聴覚の器官に負担がかかることをいう。
PTS:永続的閾値上昇のことで、強大音への曝露を繰り返して聴力低下が回復しなくなった状態である。