正答2
解説
正解は2です。
摂食嚥下障害に対する摂食訓練の原則を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 誤嚥があっても、姿勢や食形態を調整して誤嚥のリスクを抑えながら直接訓練を行うことがあります。
誤嚥がないことが開始条件ではありません。
2:○ 一側の咽頭・喉頭麻痺では、首を麻痺側へ回して飲み込むと、麻痺側の梨状窩が狭くなります。
食塊が健側を通りやすくなるため、頸部回旋嚥下は有効です。
3:× バイオフィードバック法は、筋電図や画像を見ながら自分で動きを調整する方法です。
課題の理解と協力が必要なため、認知症の患者には適用しにくいです。
4:× 食物形態の調整は、嚥下機能の改善に合わせて段階的に進めるもので、摂食訓練の重要な一部です。
訓練と切り離して行うものではありません。
5:× カフを膨らませると喉頭の挙上を妨げ、食道を圧迫して嚥下を阻害します。
摂食訓練時はカフ圧を下げるか、カフを脱気して行うのが基本です。
【ポイント】
頸部回旋は麻痺側へ、頸部の傾斜は健側へ行い、いずれも食塊を健側に通すのが目的です。
気管切開患者の訓練では、カフの状態やスピーチカニューレの使用を確認します。
【用語】
頸部回旋嚥下:首を麻痺側へ回して飲み込み、食塊を健側の通路へ導く嚥下の方法である。
バイオフィードバック法:体の状態を視覚などで本人に知らせ、意識的に調整させる訓練法である。
カフ圧:気管カニューレのカフの内部の圧力で、唾液などの垂れ込みを防ぐ調整に関わる。
摂食訓練:実際に食物を使って、食べる動作や嚥下を練習する訓練である。