正解を2つ選んでください。
正答1・5
解説
正解は1と5です。
脳性麻痺の子どもにみられる運動障害性構音障害の発話の特徴を問う問題です。
脳性麻痺では、呼吸、発声、共鳴、構音、プロソディーのすべてに運動の障害が及びます。
【選択肢別解説】
1:○ 痙直型やアテトーゼ型では、発声に関わる筋の緊張が高まり、のどを締めつけたような努力性の声になりやすいです。
2:× 脳性麻痺では、軟口蓋の運動障害で鼻咽腔閉鎖が不十分になり、開鼻声や呼気の鼻漏出が生じます。
さらに口腔器官の運動の制約から、鼻咽腔構音を含むさまざまな構音の誤りが生じうるとされます。
公式正答では、「鼻咽腔構音はない」と言い切るこの記述は誤りとされます。
3:× 脳性麻痺、特にアテトーゼ型では、不随意運動のために同じ音でも誤り方が毎回変わります。
誤り方が一定であるという記述は誤りです。
4:× 呼吸の調節が不安定なため、声が急に大きくなったり小さくなったりします。
声の大きさは一定ではありません。
5:○ 発声と呼吸の協調が難しく、話す速さや声の高さを調節しにくいため、抑揚の異常が出やすいです。
【ポイント】
脳性麻痺の発話は、努力性の声、声の大きさや高さの変動、不規則な構音の誤り、プロソディーの異常が特徴です。
誤り方が一定しない点が、機能性構音障害との大きな違いです。
【用語】
脳性麻痺:胎児期から新生児期の脳の損傷により、運動や姿勢に障害が生じる状態である。
努力性:声を出すときに喉に力が入り、絞り出すような声の質をいう。
鼻咽腔構音:舌で口の通り道をふさぎ、軟口蓋と咽頭後壁の間で音を作って息を鼻から出す異常構音である。
抑揚:声の高さの上がり下がりで、話し方のリズムを形づくる。