正答3
解説
正解は3です。
失語症のコミュニケーション訓練であるPACE(失語症者のコミュニケーション効果促進法)の原則を問う問題です。
PACEは、実際の会話に近い状況で情報を伝え合う訓練法です。
【選択肢別解説】
1:× PACEでは、発話、書字、ジェスチャー、描画など、どの伝達手段を使ってもかまいません。
発話を禁じることはありません。
2:× PACEは、統語構造の正確さよりも、情報が相手に伝わったかどうかを重視します。
記述は誤りです。
3:○ 情報の受け手は、伝わった内容を確認したり、わからない点を尋ねたりしてフィードバックを返します。
このフィードバックは伝達の成功度に基づいて行われ、PACEの原則の一つです。
4:× PACEでは、失語症者と言語聴覚士が対等な立場で、送り手と受け手の役割を交互に交代します。
役割は固定しません。
5:× 送り手が伝える情報は、受け手にとって未知の新しい情報でなければなりません。
事前に確認すると伝達の必要性がなくなるので誤りです。
【ポイント】
PACEの4原則は、新しい情報の交換、伝達手段の自由な選択、対等な役割分担、伝達の成功度に基づくフィードバックです。
カードを伏せて山から引き、その内容を相手に伝える方法がよく用いられます。
【用語】
PACE:失語症者のコミュニケーション効果促進法と呼ばれ、新しい情報を対等な立場で伝え合う訓練法である。
フィードバック:相手の反応に応じて、伝わったかどうかを返す働きをいう。
統語構造:語を並べて句や文を組み立てる、文法上の組み立てのことである。