正答5
解説
正解は5です。
ICF(国際生活機能分類)の構成要素と、失語症の評価法の対応を問う問題です。
ICFの活動とは、日常生活の中で課題や行為を実際に遂行することを指します。
言語機能そのものは心身機能に分類されます。
【選択肢別解説】
1:× GCS(グラスゴー・コーマ・スケール)は、開眼、言語反応、運動反応で意識レベルを評価する尺度です。
心身機能の評価であり、活動の評価ではありません。
2:× 失語症語彙検査は、語の理解や呼称などの語彙処理を詳しく調べる検査です。
言語機能、つまり心身機能の評価です。
3:× モーラ分解・抽出検査は、語を音の単位に分けたり特定の音を取り出したりする音韻操作の検査です。
心身機能の評価です。
4:× レーヴン色彩マトリックス検査は、図形の推理で非言語性の知的機能を調べる検査です。
心身機能の評価です。
5:○ 実用コミュニケーション能力検査(CADL)は、買い物や電話など日常生活に近い場面でのコミュニケーション能力を評価します。
ジェスチャーなど言語以外の手段も含めて評価するので、ICFの活動の評価にあたります。
【ポイント】
ICFは、心身機能・身体構造、活動、参加の3つの生活機能と、背景因子からなります。
CADLは、言語機能が同じ程度でも実生活でどれだけ伝え合えるかを評価できる点が特徴です。
【用語】
ICF:国際生活機能分類の略で、心身機能、活動、参加を包括的に捉える分類である。
実用コミュニケーション能力検査:日常生活での伝達能力を、実際の場面を想定して評価する失語症の検査である。
失語症語彙検査:語彙の理解や呼称を、頻度や心像性などを統制して詳しく調べる検査である。
レーヴン色彩マトリックス検査:図形の欠けた部分を選ぶ課題で、非言語的な知的能力を調べる検査である。
GCS:グラスゴー・コーマ・スケールの略で、開眼、言語、運動の反応から意識レベルを評価する。
モーラ分解・抽出検査:語をモーラに区切ったり特定の音の位置を答えたりさせて、音韻を操作する力を調べる検査である。