正答2
解説
正解は2です。
失語症の発話の流暢性を評価する観点を問う問題です。
この問題は評価指標でないものを選ぶので、○ が答え(流暢性の評価指標でないもの)です。
流暢性は、発話量、句の長さ、構音の努力、プロソディー、文法形態、錯語などの観点から判断します。
【選択肢別解説】
1:× 文法形態は流暢性の評価指標です。
非流暢型では助詞などが抜ける失文法がみられ、流暢型では文法形態が比較的保たれます。
2:○ 保続は、前に出した語や反応が場面に合わないのに繰り返し出てくる症状です。
流暢型と非流暢型のどちらにもみられ、流暢性を判断する指標ではありません。
3:× 一息で話せる発話の長さ(句の長さ)は流暢性の重要な指標です。
非流暢型では短く、流暢型では長くなります。
4:× プロソディー(抑揚やリズム)は流暢性の評価指標です。
非流暢型では抑揚が乏しく途切れがちになります。
5:× 錯語は流暢性の評価指標の一つです。
流暢型の失語では錯語が多くみられます。
【ポイント】
流暢型はウェルニッケ失語や伝導失語、非流暢型はブローカ失語や全失語が代表です。
保続は失語症の型を問わず出現する症状として区別しましょう。
【用語】
流暢性:話すときの発話量や速さ、なめらかさなどを総合した特徴である。
プロソディー:発話のリズムや抑揚、アクセントなど、音の高さや強さの変化をいう。
保続:前の反応が止まらず、新しい課題でも繰り返してしまう症状である。
錯語:言おうとした語が別の音や別の語に置き換わってしまう症状である。
失文法:助詞などの文法的な要素が抜け落ち、電文のような発話になる症状である。