正答2
解説
正解は2です。
ワーキングメモリの構成と神経基盤を問う問題です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
ワーキングメモリは、情報を一時的に保持しながら同時に処理を行う記憶の仕組みです。
【選択肢別解説】
1:× バドリーのモデルでは、中央実行系が注意を配分し、システム全体を管理・制御します。
記述は正しいです。
2:○ ワーキングメモリの主要な神経基盤は、背外側部を中心とする前頭前野です。
海馬は新しい長期記憶、特にエピソード記憶の形成に関わる部位なので、記述は誤りです。
3:× バドリーのモデルは、言語情報を保持する音韻ループと、視覚や空間の情報を保持する視空間的スケッチパッドを含みます。
記述は正しいです。
4:× リーディングスパンテストの研究から、読解力の高い人はワーキングメモリ容量が大きいことが示されています。
記述は正しいです。
5:× ワーキングメモリの代表的な機能は、情報の一時的な保持と、それを使った処理です。
記述は正しいです。
【ポイント】
バドリーのモデルは、中央実行系、音韻ループ、視空間的スケッチパッドに、後にエピソードバッファが加えられました。
海馬は長期記憶の形成、前頭前野はワーキングメモリと区別しましょう。
【用語】
ワーキングメモリ:情報を一時的に保持しながら処理する記憶の仕組みで、会話や読解を支える。
中央実行系:ワーキングメモリの中で、注意の配分や下位システムの調整を行う制御機構である。
音韻ループ:言語的な情報を一時的に保持し、頭の中で繰り返す働きをもつ下位システムである。
視空間的スケッチパッド:視覚的なイメージや空間の情報を一時的に保持する下位システムである。
海馬:側頭葉の内側にある構造で、新しい出来事の記憶の形成に重要である。