正答3
解説
正解は3です。
開口障害(口が開きにくい状態)の原因を問う問題です。
この問題は開口障害を起こさないものを選ぶので、○ が答え(起こさないもの)です。
口を開ける運動は顎関節と、三叉神経支配の外側翼突筋などで行われます。
【選択肢別解説】
1:× 顎関節強直症は、顎関節が骨性や線維性に癒着して動かなくなる病気です。
強い開口障害を起こします。
2:× 下顎智歯周囲炎では、炎症が咀嚼筋の周囲に広がり、筋が痛みで動かせなくなります。
開口障害の代表的な原因です。
3:○ 顔面神経は表情筋を支配しており、咀嚼筋や開口に関わる筋は支配していません。
顔面神経麻痺では閉眼や口角の動きが障害されますが、開口障害は起こしません。
4:× 破傷風では毒素により咀嚼筋が強く痙攣します。
牙関緊急と呼ばれる開口障害が初期症状として重要です。
5:× 頬骨骨折、特に頬骨弓骨折では、陥没した骨片が下顎骨の筋突起の動きを妨げます。
そのため開口障害を起こします。
【ポイント】
開口障害の原因は、顎関節の病変、咀嚼筋の炎症や痙攣、筋突起の動きの妨げの3つに整理できます。
顔面神経麻痺は口唇の閉鎖不全を起こしますが、開口は保たれます。
【用語】
開口障害:口が十分に開かない状態で、関節や咀嚼筋の病変などが原因となる。
顎関節強直症:顎関節が癒着して固まり、口が開かなくなる状態である。
破傷風:破傷風菌の毒素により全身の筋が強くこわばり、牙関緊急をきたす感染症である。
下顎智歯周囲炎:親知らずの周囲に起こる炎症で、咀嚼筋に波及すると口が開きにくくなる。