正答2
解説
正解は2です。
先天性難聴児の言語習得は、語彙の獲得、語連鎖の段階、文章構成・多弁期、複文期へと進むとされます。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
文章を組み立てる段階になると、過去・現在・未来を表す時制の表現が多様になります。
2:○ 誤った記述です。
語連鎖期は2〜3語をつなげて話し始める段階で、逆接(「〜けど」「〜のに」)の文の理解はまだ難しいです。
逆接の理解は、複文を使いこなす後の段階で習得されます。
3:× 正しい記述です。
「〜て」「〜から」などの接続助詞は、「だから」「でも」などの文と文をつなぐ接続詞より先に習得されます。
4:× 正しい記述です。
「走り出す」「食べ終わる」などの複合動詞は、多弁期・複文期に習得されます。
5:× 正しい記述です。
「ね」「よ」などの終助詞は早い時期から使われ、「も」「だけ」などの副助詞より先に習得されます。
【ポイント】
難聴児の言語発達も、おおむね健聴児と同じ順序をたどりますが、時期は遅れやすいです。
特に助詞や複文、抽象語の習得につまずきやすいことが知られています。
【用語】
文章構成期:語をつなぐ段階を過ぎて、文を組み立てて話すようになる言語発達の段階である。
語連鎖期:単語をつなげて二語文、三語文などを話し始める発達の段階である。
接続助詞:「て」「から」「ので」など、用言に付いて前後の節をつなぐ働きをする助詞である。
複合動詞:二つの動詞が合わさってできた動詞で、「走り出す」などがある。
終助詞:文の終わりに付いて話し手の気持ちを表す助詞で、「ね」「よ」などがある。
副助詞:「だけ」「も」など、語に特別な意味を加える助詞である。