正答1
解説
正解は1です。
聴性定常反応(ASSR)検査は、一定の周期で振幅を変化させた音を聞かせ、それに同期して生じる脳波の反応から聴力を推定する他覚的聴力検査です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:○ 誤った記述です。
新生児聴覚スクリーニングには、自動聴性脳幹反応(AABR)や耳音響放射(OAE)が用いられます。
ASSRはスクリーニングで要再検となった児の精密検査で、周波数ごとの聴力を推定するのに使います。
2:× 正しい記述です。
ASSRの反応は覚醒度や睡眠の深さの影響を受けるため、通常は睡眠下で検査します。
3:× 正しい記述です。
特定の周波数の音を変調して使うため、周波数ごとの応答が得られます。
これがASSRの最大の利点です。
4:× 正しい記述です。
脳波に含まれる小さな反応を取り出すため、刺激を繰り返して反応を加算し、統計的に判定します。
5:× 正しい記述です。
電極は聴性脳幹反応(ABR)検査と同様に、頭頂部や前額部と耳朶(または乳様突起)などに装着します。
【ポイント】
ABRは主に高音域の聴力を反映し、ASSRは周波数別の聴力を推定できます。
両者を組み合わせて乳幼児の聴力を評価し、補聴器の調整に役立てます。
【用語】
聴性定常反応検査:連続して聞かせた音に対する脳波の反応を調べ、周波数ごとの聴力を推定する検査である。
新生児聴覚スクリーニング:生まれて間もない赤ちゃんの難聴を早期に見つけるための検査である。
周波数特異性:音の周波数ごとに分けて反応が得られ、特定の周波数の聴力が分かる性質である。
誘発反応:音などの刺激に対して生じる脳の電気活動の変化である。
聴性脳幹反応検査:音を聞かせたときの脳幹に生じる電気反応を記録し、聴力や聴覚路の異常を調べる検査である。