正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
左半側空間無視は、主に右半球(特に右頭頂葉)の損傷で起こります。
同じく右半球の損傷で起こりやすい症状が、合併しやすい症状になります。
【選択肢別解説】
1:× 物体失認は、両側または左の後頭側頭葉の損傷で起こることが多い症状です。
左半側空間無視と合併する頻度は高くありません。
2:○ 構成障害は左右どちらの半球損傷でも起こりますが、右頭頂葉損傷では頻度が高く重くなりやすいです。
左半側空間無視と同じ部位の損傷で生じるため、合併しやすいです。
3:○ 相貌失認は右半球、または両側の後頭側頭葉の損傷で起こります。
右半球損傷による症状として、左半側空間無視と合併しやすいとされます。
4:× 観念性失行は、主に左頭頂葉の損傷で起こります。
右半球症状である左半側空間無視とは損傷側が異なります。
5:× 拮抗失行は、右手の動作に左手が逆らうように動く症状で、脳梁の損傷で起こります。
左半側空間無視との合併は特徴的ではありません。
【ポイント】
右半球損傷では、左半側空間無視、病態失認、着衣障害、構成障害、相貌失認、地誌的障害が起こりやすいです。
左半球損傷では、失語、観念運動性失行、観念性失行、ゲルストマン症候群が起こりやすいです。
【用語】
半側空間無視:脳損傷と反対側の空間にある物や刺激に気づきにくくなる症状である。
物体失認:視力は保たれているのに、見た物が何であるか分からなくなる症状である。
構成障害:図形を描いたり積み木を組み立てたりするなど、全体の形をまとめられない障害である。
相貌失認:よく知っている人の顔を見ても、誰であるか分からなくなる症状である。
観念性失行:物の使い方や一連の動作の手順が分からなくなる症状である。
拮抗失行:一方の手が、もう一方の手の意図と反対の動作をしてしまう症状である。