正答1
解説
正解は1です。
ハサミで紙を半分に切るには、道具の認知、使い方の理解、手指の巧みな動き、紙全体への注意が必要です。
この問題は影響しないものを選ぶので、○ が答え(影響しない障害)です。
【選択肢別解説】
1:○ 影響しません。
左右障害は、自分や他人の体の右と左を言葉で区別できない障害です。
左右の言葉の理解がなくても、紙を半分に切る動作自体はできます。
2:× 影響します。
半側空間無視があると、紙の片側に注意が向かず、紙の中央の判断がずれて半分に切れなくなります。
3:× 影響します。
観念性失行では、道具の使い方や動作の順序が分からなくなり、ハサミを正しく使えなくなります。
4:× 影響します。
視覚性失認ではハサミや紙を見ても何であるかが分からず、課題を始められないことがあります。
5:× 影響します。
肢節運動失行では手指の細かい動きが拙劣になり、ハサミの開閉がうまくできません。
【ポイント】
左右障害はゲルストマン症候群(左右障害・手指失認・失書・失算)の一症状で、左頭頂葉の角回付近の損傷で起こります。
道具を使う動作そのものには直接影響しない点を押さえましょう。
【用語】
左右障害:自分や他者の体の左右を区別して判断できなくなる症状である。
半側空間無視:脳損傷と反対側の空間にある物や刺激に気づきにくくなる症状である。
観念性失行:物の使い方や一連の動作の手順が分からなくなる症状である。
視覚性失認:視力は保たれているのに、見ただけでは物が何か分からない症状である。
肢節運動失行:手や指の細かい動きがぎこちなくなり、巧みに動かせなくなる症状である。