正答4
解説
正解は4です。
蝸牛の中央階(蝸牛管)は内リンパで満たされ、前庭階と鼓室階は外リンパで満たされています。
内リンパは細胞内液に似た、カリウムイオン(K+)が非常に多い特殊な組成です。
【選択肢別解説】
1:× ナトリウムイオン(Na+)が多いのは外リンパです。
内リンパのNa+濃度は非常に低いです。
2:× 銅イオン(Cu2+)は微量元素で、内リンパの主要なイオンではありません。
3:× マグネシウムイオン(Mg2+)も内リンパでは低濃度で、主要なイオンではありません。
4:○ 正しい選択肢です。
内リンパのK+濃度は、血管条がK+を能動的に送り込むことで高く保たれています。
このK+が有毛細胞に流れ込むことで、音の振動が電気信号に変わります。
5:× カルシウムイオン(Ca2+)は内リンパでは非常に低濃度に保たれています。
【ポイント】
「内リンパは高K+、外リンパは高Na+」と覚えます。
内リンパのK+を維持する血管条が障害されると、感音難聴の原因になります。
【用語】
蝸牛中央階:蝸牛の中にある3つの管の中央の管で、コルチ器を含み内リンパ液で満たされる。
内リンパ:蝸牛管などの膜迷路の内部を満たす液で、細胞内液に似たイオンの構成をもつ。
K+:カリウムイオンのことで、内リンパ液に多く含まれる陽イオンである。
Na+:ナトリウムイオンのことで、細胞外液に多く含まれる陽イオンである。
血管条:蝸牛管の外側壁にある血管の豊富な組織で、内リンパの産生とイオン濃度の維持を担う。