正答4
解説
正解は4です。
鼻咽腔閉鎖は、軟口蓋の挙上と咽頭の側壁・後壁の収縮によって行われます。
主に働く口蓋帆挙筋や上咽頭収縮筋は、舌咽神経と迷走神経からなる咽頭神経叢に支配されます。
【選択肢別解説】
1:× 間脳(視床・視床下部)につながる脳神経は視神経だけで、鼻咽腔閉鎖には関わりません。
間脳は感覚の中継や自律神経の調節を担います。
2:× 中脳から出るのは動眼神経と滑車神経で、眼球運動に関わります。
3:× 橋から出るのは三叉神経・外転神経・顔面神経などです。
鼻咽腔閉鎖の主役となる神経ではありません。
4:○ 正しい選択肢です。
舌咽神経と迷走神経は延髄から出ます。
これらの運動線維の起始核である疑核も延髄にあります。
5:× 頸髄から出るのは頸神経で、横隔神経や上肢の神経などになります。
【ポイント】
延髄から出る脳神経は舌咽神経・迷走神経・副神経・舌下神経の4つです。
延髄が障害される球麻痺で開鼻声や嚥下障害が起こるのはこのためです。
【用語】
鼻咽腔閉鎖機能:軟口蓋と咽頭壁が接して鼻への空気の流れを遮り、息や音が鼻へ抜けないようにする働きである。
延髄:脳幹の最下部で、呼吸や嚥下などの生命維持に関わる中枢と脳神経の核をもつ。
橋:脳幹の中ほどにあり、小脳や大脳との連絡路が通る部位である。
間脳:視床や視床下部からなり、大脳と脳幹の間に位置する。