正答3
解説
正解は3です。
鼻咽腔閉鎖機能不全が疑われる4歳児の評価で、優先すべき検査を問う問題です。
「ことばが鼻に抜ける」「ラッパが吹けない」という訴えは、呼気が鼻に漏れる鼻咽腔閉鎖機能不全を強く疑わせます。
この問題は優先順位が低いものを選ぶので、○ が答え(優先順位が低い検査)です。
【選択肢別解説】
1:× 優先されます。
構音検査で、鼻音化や声門破裂音などの異常構音の有無と種類を評価します。
2:× 優先されます。
言語発達検査で、言語面の発達の遅れがないかを確認し、構音の問題との関係を把握します。
3:○ 優先順位が低い検査です。
発声機能検査は最長発声持続時間などで声帯の働きをみる検査で、主訴である鼻咽腔閉鎖の評価には直接つながりません。
4:× 優先されます。
口腔内視診で、口蓋裂、粘膜下口蓋裂の所見(口蓋垂裂など)、軟口蓋の動きを確認します。
5:× 優先されます。
ブローイング検査で、吹く動作の際の鼻からの呼気の漏れを鼻息鏡などで評価します。
【ポイント】
鼻咽腔閉鎖機能の評価では、視診、ブローイング検査、構音検査(開鼻声・鼻漏れ)が基本です。
粘膜下口蓋裂の三徴は、口蓋垂裂、軟口蓋正中の透明帯、硬口蓋後端の骨欠損です。
【用語】
鼻咽腔閉鎖機能不全:発音や嚥下のときに鼻と咽頭の間が十分に閉じず、空気が鼻に漏れる状態である。
ブローイング検査:息を吹く動作をさせ、鼻から息が漏れないかを調べて鼻咽腔の閉鎖をみる検査である。
構音検査:音ごとに正しく発音できるかを調べ、構音の誤りの種類を評価する検査である。
発声機能検査:最長発声持続時間などを測り、声を出す機能を調べる検査である。
口腔内視診:口の中を直接観察して、口蓋や舌などの形や動きを調べる診察である。