正答2
解説
正解は2です。
脳性麻痺児の知的能力を評価する際の配慮を問う問題です。
脳性麻痺児は運動障害や構音障害のために、標準の方法では本来の能力が反映されにくいことがあります。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
一つの検査だけでは運動障害の影響を除けないため、複数の検査を併用して総合的に判断します。
2:○ 誤った記述です。
標準の手順のままでは、指さしや操作、発話ができないために正答できないことがあります。
正しくは、指さしの代わりに視線で答えさせるなど、反応方法を工夫して行い、変更した点を記録します。
3:× 正しい記述です。
子どもとの信頼関係が損なわれると本来の力が発揮されにくいため、ラポートを保って行います。
4:× 正しい記述です。
体調や緊張の影響を受けやすいため、日をおいて継続的に評価します。
5:× 正しい記述です。
検査場面だけでなく、家庭や園での様子から情報を得て判断の参考にします。
【ポイント】
運動障害のある子どもの評価では、反応様式の工夫と、運動の影響を受けにくい課題の選択が大切です。
手順を変えた場合は、その旨を結果の解釈に反映させます。
【用語】
脳性麻痺:胎児期から新生児期の脳の損傷により、運動や姿勢の障害が生涯にわたって続く状態である。
標準手順:検査を実施するときに、誰が行っても同じ結果が得られるように決められた方法である。
ラポート:検査者と子どもとの間に築かれる信頼関係のことで、本来の力を引き出す前提となる。