正答2
解説
正解は2です。
優位半球(通常は左半球)の頭頂葉損傷で生じる言語症状を問う問題です。
この問題は出現しないものを選ぶので、○ が答え(頭頂葉損傷で出現しないもの)です。
【選択肢別解説】
1:× 出現します。
伝導失語は縁上回とその深部の弓状束の損傷で生じ、復唱障害と音韻性錯語が目立ちます。
2:○ 出現しません。
純粋語聾は側頭葉の聴覚野と、そこからウェルニッケ領域への連絡が絶たれることで生じ、両側または左の側頭葉の損傷が原因です。
3:× 出現します。
純粋失書は左上頭頂小葉などの損傷でも生じることが知られています。
4:× 出現します。
失読失書は左角回の損傷で生じる代表的な症状です。
5:× 出現します。
言語性短期記憶障害は左の下頭頂小葉(縁上回付近)の損傷で生じます。
【ポイント】
左角回は失読失書、左縁上回は伝導失語と言語性短期記憶障害に関係します。
純粋語聾では話し言葉の理解だけが障害され、読み書きや発話は保たれます。
【用語】
伝導失語:復唱の障害が目立つが、聴いて理解することや自発話は比較的保たれる失語症である。
純粋語聾:聴力が保たれているのに、話し言葉だけが理解できなくなる状態である。
純粋失書:他の言語症状がほとんどないのに、書字だけが障害される状態である。
失読失書:文字を読むことと書くことの両方が障害される状態で、左角回の損傷で生じる。
言語性短期記憶障害:聞いた言葉を短い間だけ覚えておく力が低下し、復唱などが難しくなる状態である。