正答2
解説
正解は2です。
精神物理学的測定法の一つである恒常法の特徴を問う問題です。
恒常法は、あらかじめ決めた数段階の刺激を無作為な順序で何度も呈示し、各刺激の検出率から閾値を求める方法です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
各刺激を多数回呈示するため、極限法や調整法より試行数が多くなります。
2:○ 誤った記述です。
恒常法では閾値付近に刺激段階を設定する必要があるため、予備実験などで測定値をあらかじめ予測しておく必要があります。
3:× 正しい記述です。
刺激を呈示しないキャッチ試行を混ぜ、被験者の反応の偏りを確認できます。
4:× 正しい記述です。
刺激を無作為な順序で呈示するため、慣れや期待といった系列効果の影響を受けません。
5:× 正しい記述です。
刺激の強さごとの検出率をプロットすると心理測定関数が得られます。
【ポイント】
恒常法は精度が高い反面、時間がかかり、事前に刺激範囲を決める必要があります。
極限法は刺激を順に増減させるため、慣れや期待の誤差が生じやすい方法です。
【用語】
恒常法:あらかじめ決めた数段階の刺激を無作為な順に何度も呈示し、各刺激の検出率から閾値を求める測定法である。
心理測定関数:刺激の強さと、それを検出したり正しく答えたりする割合との関係を表した曲線である。
系列効果:刺激を呈示する順序によって、慣れや期待のために反応が影響を受ける現象である。
キャッチ試行:刺激を呈示しない試行のことで、被験者の反応の偏りや当て推量を確かめるために混ぜる。