正解を2つ選んでください。
正答1・5
解説
正解は1と5です。
ヤング・ヘルムホルツの3色説で説明できない色覚現象を問う問題です。
この問題は説明できないものを選ぶので、○ が答え(3色説で説明できないもの)です。
3色説は、赤・緑・青に感度をもつ3種類の受容器の興奮の比率で色が決まるとする説です。
【選択肢別解説】
1:○ 説明できません。
赤を見続けた後に緑の残像が見えるような補色残像は、赤と緑、青と黄を対にするヘリングの反対色説で説明されます。
2:× 説明できます。
3色の光を混ぜてさまざまな色を作る加法混色は、3種類の受容器の興奮比率で説明できます。
3:× 説明できます。
色覚異常は3種類の錐体のうちいずれかが欠けたり機能が変化したりすることで説明できます。
4:× 説明できます。
網膜にはL・M・Sの3種類の錐体があり、これは3色説を裏づける事実です。
5:○ 説明できません。
灰色が赤い背景の上で緑がかって見える色の対比は、反対色の拮抗的な働きで説明され、3色説では説明できません。
【ポイント】
現在は、受容器レベルは3色説、その後の神経処理レベルは反対色説とする段階説が受け入れられています。
補色残像と色の対比は反対色説の根拠として頻出です。
【用語】
ヤング・ヘルムホルツの3色説:赤・緑・青に感度をもつ3種類の受容器の興奮の比で色の見えが決まるとする説である。
補色残像:ある色を見続けた後に視線を移すと、その反対色が残像として見える現象である。
加法混色:色光を重ねるほど明るくなる混色で、赤・緑・青の光を混ぜると白に近づく。
色の対比:隣り合う色や背景の色の影響で、その色の見え方が変わって感じられる現象である。
反対色説:赤と緑、青と黄のように対になった過程の拮抗的な働きで色の見えを説明する、ヘリングの説である。