正答4
解説
正解は4です。
ワクチンで予防できるのは、原因となる病原体に対するワクチンが存在する感染症による難聴です。
【選択肢別解説】
1:× 突発性難聴の原因は不明で、ウイルス感染や内耳の循環障害が考えられています。
ワクチンで予防できるものではありません。
2:× 先天性真珠腫は、胎生期の上皮の遺残などによって中耳にできる病変です。
感染症ではないため、ワクチンでは減りません。
3:× アッシャー症候群は、感音難聴と網膜色素変性症を伴う遺伝性疾患です。
ワクチンでは予防できません。
4:○ 細菌性髄膜炎の主な原因菌であるインフルエンザ菌b型(Hib)と肺炎球菌には、ワクチンがあります。
定期接種により髄膜炎とその後遺症としての難聴が減ることが期待できます。
5:× サイトメガロウイルスの先天感染は、先天性の感音難聴の主要な原因です。
出題当時も現在も実用化されたワクチンはなく、予防は妊婦の衛生指導が中心です。
【ポイント】
ワクチンで減らせる難聴として、細菌性髄膜炎(Hib・肺炎球菌)、ムンプス難聴(おたふくかぜ)、先天性風疹症候群(風疹)を覚えましょう。
【用語】
先天性真珠腫:鼓膜の内側の中耳に、角質のたまった袋状の塊ができる病変で、周囲の骨を溶かして広がる。
アッシャー症候群:感音難聴と網膜色素変性症を合併する遺伝性疾患で、視覚と聴覚の両方に障害が生じる。
サイトメガロウイルス:ヘルペスウイルスの一種で、妊娠中の母子感染により、胎児に難聴や発達の遅れなどを起こすことがある。
細菌性髄膜炎:脳や脊髄を包む髄膜に、細菌が感染して起こる炎症で、後遺症として難聴を残すことがある。
突発性難聴:原因がはっきりしないまま、突然に生じる感音難聴で、めまいや耳鳴りを伴うことがある。