正答1
解説
正解は1です。
この問題は優先順位が低いものを選ぶので、○ が答えです。
2歳6か月で表出語彙98語、意味のある二語連鎖が出ている高度聴覚障害児です。
この時期は、生活の中でことばを理解し使う経験を広げることが中心になります。
【選択肢別解説】
1:○ 発話は不明瞭ですが、2歳6か月では構音器官の発達も途中です。
形式的な構音訓練は、言語の基盤が育ってから行うのが一般的で、現時点での優先順位は低いです。
2:× 生活場面での指示を理解させることは、日常の文脈の中で語彙や文の理解を広げる支援として優先度が高いです。
3:× 絵日記を使って経験したことをことばにする活動は、過去の出来事を話題にし、語彙と文の表現を広げる方法として有効です。
4:× 行動をルーチン化すると、場面の流れからことばの意味を推測しやすくなり、理解と表出を促します。
5:× 大人とのやりとり(相互交渉)を重ねることは、コミュニケーション意欲とことばの発達の基盤になります。
【ポイント】
乳幼児期の聴覚障害児の指導では、補聴と並行して、生活の中での豊かなやりとりを通して言語を育てることを優先します。
【用語】
語連鎖:二つ以上の語をつなげて発する表現のことで、二語連鎖の出現は言語発達の重要な節目である。
表出語彙:自分で話したり書いたりして使うことのできる語彙のことである。
ルーチン化:毎日同じ順序や手順で行動することで、場面の流れを予測しやすくし、ことばの理解を助ける。
相互交渉:子どもと周囲の人が、ことばや身ぶりなどで互いに働きかけ、応答し合うやりとりである。