正答2
解説
正解は2です。
乳児の外耳は成人より小さく、形や向きも異なります。
その違いが補聴器の調整にも影響するため、特徴を正確に押さえる問題です。
【選択肢別解説】
1:× 乳児の外耳道は骨部の発達が未熟で、ほとんどが軟骨部です。
成人では外側3分の1が軟骨部、内側3分の2が骨部です。
2:○ 乳児の外耳道の長さは15〜20mm程度で、成人(約25〜35mm)より短いです。
3:× 耳甲介腔は成長とともに大きくなるため、乳児では成人より小さいです。
4:× 外耳道が短く容積が小さいため、共鳴の周波数は成人より高くなります。
裸耳利得のピークは低周波数ではなく、成人より高周波数にあります。
5:× 乳児の鼓膜は外耳道に対して水平に近く傾いています。
月齢が小さいほど垂直になるわけではありません。
【ポイント】
乳幼児では外耳道容積が小さいため、同じ補聴器でも鼓膜面の音圧が成人より高くなります。
そのため実耳とカプラの差(RECD)を考慮した調整が必要です。
【用語】
軟骨部:外耳道の外側の部分で、軟骨に支えられており、成人では外耳道の約3分の1を占める。
骨部:外耳道の内側の部分で、側頭骨の骨に囲まれており、成人では外耳道の約3分の2を占める。
耳甲介腔:耳介の中央部のくぼみで、外耳道の入口にあたり、音を集めて外耳道へ導く。
裸耳利得:補聴器などを付けない状態で、外耳の共鳴により音圧が増幅される効果のことである。
外耳道:耳介から鼓膜までの管で、音を鼓膜に導き、共鳴によって特定の周波数の音を強める。