正答2
解説
正解は2です。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答えです。
理解言語が2歳代の脳性麻痺児では、文字の理解はまだ難しい段階です。
AAC(拡大・代替コミュニケーション)は、認知・言語の水準と運動機能に合わせて導入します。
【選択肢別解説】
1:× スイッチでおもちゃを動かす練習は、自分の行動で結果が起こる因果関係を学ぶ基礎になります。
VOCAなどの機器を操作する準備としても適切です。
2:○ 透明文字盤は、文字を視線で指して伝える方法です。
文字を理解していない2歳代の言語水準には合わず、また呼称訓練はAAC導入の支援として目的に合いません。
3:× VOCA(音声出力型コミュニケーションエイド)を使ってあいさつをする練習は、日常的に使う決まった表現から伝える経験を積む方法として適切です。
4:× 二者択一などで選ぶ機会を作ることは、意思を伝える経験を積み、AAC活用の基盤を作るうえで適切です。
5:× 頭部と体幹が安定した姿勢をとると、上肢や視線を使った操作がしやすくなります。
AAC導入の前提として適切です。
【ポイント】
AACの導入では、姿勢の調整、因果関係の理解、選択の機会づくりから始め、言語水準に合ったシンボルや機器を選びます。
【用語】
VOCA:音声出力型コミュニケーションエイドの略で、押すと録音や合成された音声が出る機器である。
透明文字盤:透明な板に文字を並べたもので、向かい側の人が視線の先の文字を読み取る伝達方法である。
スイッチ:手や頭などの小さな動きで操作できる入力装置で、機器操作の導入に用いられる。
AAC:拡大・代替コミュニケーションの略で、身ぶりや絵、機器などで話しことばによる伝達を補う方法の総称である。
脳性麻痺:胎児期から新生児期までの脳の損傷により生じる運動と姿勢の障害で、進行しないものを指す。