正答3
解説
正解は3です。
注意欠陥/多動性障害(ADHD)は、不注意・多動性・衝動性を特徴とする発達障害です。
ADHDと併存しやすい疾患を選ぶ問題です。
【選択肢別解説】
1:× ダウン症候群は21番染色体の過剰による疾患で、知的障害や先天性心疾患を伴います。
ADHDとの併存が特に多い疾患としては挙げられません。
2:× レット症候群は主に女児にみられ、発達の退行と手をもむような常同運動が特徴です。
3:○ トゥレット症候群は、多様な運動チックと音声チックが1年以上続く疾患です。
ADHDや強迫性障害を併存することが多いです。
4:× クルーゾン症候群は頭蓋骨の縫合が早く癒合する頭蓋縫合早期癒合症です。
眼球突出や中顔面の低形成が特徴です。
5:× ウィリアムス症候群は、妖精様顔貌・大動脈弁上狭窄・人なつっこい性格・視空間認知の弱さが特徴です。
【ポイント】
トゥレット症候群の併存症は「ADHDと強迫性障害」と覚えましょう。
チックが音声チックを含み1年以上続く点が診断のポイントです。
【用語】
チック:本人の意思と関係なく、突然、素早く、繰り返し起こる動きや発声である。
トゥレット症候群:運動チックと音声チックの両方が長期にわたって続く、神経発達症のひとつである。
ウィリアムス症候群:7番染色体の微細欠失で生じる疾患で、妖精様顔貌や大動脈弁上狭窄、社交的な性格を特徴とする。
常同運動:手をもむ、手を振るなど、同じ動作を意味もなく繰り返す運動である。
頭蓋縫合早期癒合症:頭蓋骨のつなぎ目が通常より早く閉じてしまい、頭の形や脳の発育に影響を及ぼす状態である。