正解を2つ選んでください。
正答3・4
解説
正解は3と4です。
この問題は障害仮説でないものを選ぶので、○ が答えです。
発達性読み書き障害(発達性ディスレクシア)の原因について提唱されている仮説を区別する問題です。
【選択肢別解説】
1:× 二重障害仮説は、音韻認識の障害と、呼称速度(自動化)の障害の2つが重なると重い読みの障害になるという仮説です。
発達性読み書き障害の仮説です。
2:× 音韻認識障害仮説は、語を音の単位に分けたり操作したりする力の弱さが読みの困難の中核だとする仮説で、最も有力な仮説です。
3:○ 遂行機能障害仮説は、計画や切り替えの障害で症状を説明するもので、主に注意欠如・多動症(ADHD)の説明に用いられます。
発達性読み書き障害の仮説ではありません。
4:○ 弱い中枢性統合仮説は、細部にとらわれて全体の意味をまとめにくいという考え方で、自閉症スペクトラム障害の説明に用いられます。
5:× 視覚的注意スパン障害仮説は、一度に処理できる文字の数が少ないことが読みの困難を生むという仮説です。
発達性読み書き障害の仮説です。
【ポイント】
自閉症スペクトラム障害の仮説(心の理論障害・弱い中枢性統合・遂行機能障害)と、読み書き障害の仮説を混同しないようにしましょう。
【用語】
音韻認識:語を構成する音の単位に気づいて、分けたり並べ替えたりする力のことである。
視覚的注意スパン:一度に注意を向けて同時に処理できる文字の範囲のことで、読みの効率に関わる。
弱い中枢性統合:細部の処理は得意でも、情報を統合して全体の意味をとらえることが苦手とする認知の特性である。
遂行機能:目的に向けて計画を立て、行動を切り替えたり抑制したりしながら実行する高次の機能である。
発達性読み書き障害:知的能力や教育環境に問題がないのに、文字の読み書きの習得に著しい困難をもつ障害である。