正答5
解説
正解は5です。
この問題は含まれないものを選ぶので、○ が答えです。
ステレオタイプは「ある集団の人はこうだ」という単純化された固定的なイメージで、対人認知をゆがめます。
ステレオタイプの形成や維持に関わる認知の仕組みを区別する問題です。
【選択肢別解説】
1:× プライミングは、先に接した情報がその後の判断を方向づける現象です。
集団についての情報に触れるとステレオタイプが活性化しやすくなるため、関与する要因です。
2:× スキーマティック処理は、既存の知識の枠組み(スキーマ)に当てはめて素早く判断する処理です。
ステレオタイプによる判断はこの処理の典型です。
3:× 初頭効果は、最初に得た情報が全体の印象を強く左右する現象です。
第一印象のカテゴリーづけがステレオタイプにつながるため、関与します。
4:× 自己成就予言は、思い込みに沿った接し方が相手の行動を変え、予言が実現してしまう現象です。
ステレオタイプを維持・強化する要因になります。
5:○ ストループ効果は、色名を書いた文字の色を答えるときに文字の意味が干渉して反応が遅れる現象です。
注意や認知的干渉に関するもので、ステレオタイプの要因には含まれません。
【ポイント】
ストループ効果は前頭葉の抑制機能や注意の検査(ストループテスト)として出題されることが多い用語です。
【用語】
自己成就予言:ある予測を信じて行動した結果、その予測どおりの事態が実際に生じてしまう現象である。
ストループ効果:色名を表す文字が異なる色で書かれていると、色の名前を答えるのが遅れる干渉現象である。
スキーマ:過去の経験から作られた、物事の理解や記憶を方向づける知識のまとまりである。
初頭効果:最初に与えられた情報が、あとの情報より印象形成に強く影響する現象である。