正答2
解説
正解は2です。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答えです。
鼻咽腔閉鎖機能は、発話や嚥下のときに軟口蓋と咽頭壁で鼻腔と口腔を遮断する機能です。
【選択肢別解説】
1:× 鼻息鏡は鼻孔の下に当てた鏡の曇りで、発話中の呼気の鼻漏れをみる簡便な検査です。
2:○ パラトグラフィは人工口蓋を用いて、舌と口蓋の接触パターンを調べる検査です。
構音動作の評価に用いるもので、鼻咽腔閉鎖機能の検査ではありません。
3:× 鼻咽腔内視鏡は鼻から内視鏡を入れ、発話中の軟口蓋と咽頭壁の動きを上から直接観察する検査です。
4:× 頭部エックス線規格写真(セファログラム)では、発声時の軟口蓋の挙上や咽頭後壁との距離を側面から評価できます。
5:× ナゾメータは口と鼻から出る音響エネルギーを測り、開鼻声の程度をネーザランス値で示す検査です。
【ポイント】
鼻咽腔閉鎖機能の検査には、ブローイング検査、鼻息鏡、ナゾメータ、内視鏡、エックス線検査があります。
パラトグラフィは舌の構音点の検査として区別しましょう。
【用語】
パラトグラフィ:舌と口蓋の接触の位置や範囲を記録し、構音時の舌の動きを評価する検査である。
ナゾメータ:口から出る音と鼻から出る音のエネルギーの比をみて、鼻音化の程度を数値で評価する装置である。
頭部エックス線規格写真:頭部を一定の条件で撮影した側面のエックス線写真で、軟口蓋や咽頭の位置関係を評価できる。
開鼻声:鼻咽腔の閉鎖不全のため、母音などの音が鼻に抜けて過度に鼻へ響いて聞こえる声である。
鼻咽腔内視鏡:鼻から細い内視鏡を挿入し、発話中の軟口蓋と咽頭壁の動きを直接観察する検査である。