正答5
解説
正解は5です。
オージオグラムから、難聴の有無・耳の左右・難聴の種類を判断する問題です。
記号は、○が右耳の気導、×が左耳の気導、「[」が右耳の骨導、「]」が左耳の骨導を表します。
気導と骨導の差(気骨導差)がなければ感音難聴、気導だけが悪ければ伝音難聴です。
【図の読み取り】
右耳の気導(○)は、125Hzから8000Hzまで0〜15dB程度で、正常範囲にあります。
右耳の骨導([)も0dB前後で、気導との差はほとんどありません。
左耳の気導(×)は、125Hzの25dBから8000Hzの約75dBまで、高い周波数ほど悪くなる右下がりの型です。
左耳の骨導(])は、250Hzで約35dB、500Hzで約40dB、1000Hz以上で約50〜55dBと、気導とほぼ同じ値を示します。
4分法で計算すると、左耳の気導の平均聴力レベルはおよそ53dBで、気骨導差はほとんどありません。
したがって、左耳の感音難聴と判断できます。
【選択肢別解説】
1:× 右耳は伝音難聴ではありません。
右耳は気導・骨導ともに正常範囲で、気骨導差もありません。
2:× 右耳は感音難聴ではありません。
右耳の聴力は全周波数で正常範囲です。
3:× 両耳の混合性難聴ではありません。
右耳は正常で、左耳にも気骨導差はほとんどないためです。
4:× 左耳は伝音難聴ではありません。
伝音難聴なら骨導は正常範囲に保たれますが、左耳では骨導も気導と同じように低下しています。
5:○ 左耳の感音難聴が正しい解釈です。
気導と骨導がほぼ一致して低下しており、高音ほど悪い感音難聴の型を示しています。
【ポイント】
4分法の平均聴力レベルは、500Hzをa、1000Hzをb、2000Hzをcとして、(a+2b+c)÷4で求めます。
気骨導差が15dB以上あれば伝音成分があると考え、骨導も低下していれば混合性難聴になります。
【用語】
オージオグラム:純音聴力検査の結果を、周波数ごとの聴力レベルで表したグラフである。
気導:外耳道から入った音が中耳を通って内耳に伝わる経路である。
骨導:頭の骨を振動させ、中耳を介さず直接内耳に音を伝える経路である。
気骨導差:気導と骨導の閾値の差で、伝音難聴ではこの差が大きくなる。
感音難聴:内耳や聴神経などの障害による難聴で、気導と骨導の聴力がともに低下する。
混合性難聴:伝音難聴と感音難聴の両方の要素をもつ難聴で、骨導が低下し気骨導差もみられる。