正答2
解説
正解は2です。
ひらがなの読み書きの習得過程を問う問題です。
ひらがなの習得には、語を音の単位(モーラ)に分けてとらえる音韻意識が土台になります。
【選択肢別解説】
1:× ひらがなの読み書きは話し言葉と別の系として発達するのではありません。
話し言葉の音韻の知識を土台に、それを文字に置き換える形で発達します。
2:○ 音と文字との対応規則の理解が必要であることは正しいです。
ひらがなは1文字が原則1モーラに対応しており、その規則を理解することで読み書きが可能になります。
3:× 特殊モーラの中で撥音の習得が最も遅いという記述は誤りです。
撥音「ん」は比較的早く習得され、促音や長音、拗音の表記の方が遅れます。
4:× 読みの習得時期がその後の読解能力を決定するという記述は誤りです。
就学前の読み始めの時期の差は、小学校入学後しばらくすると目立たなくなるとされます。
読解能力は、その後の語彙や知識、読書経験などの影響を大きく受けます。
5:× 初期には読み返しをしながら作文するという記述は誤りです。
書き始めの時期は文字を書くことに注意が集中し、読み返すことはほとんどありません。
【ポイント】
ひらがなの習得の前提として、しりとりや語頭音の抽出ができる程度の音韻意識が必要です。
特殊表記のうち、促音・長音・拗音は誤りが残りやすい部分です。
【用語】
特殊モーラ:撥音(ん)・促音(っ)・長音(ー)など、独立したモーラとして数える特殊な音である。
モーラ:日本語で、ほぼ同じ長さで発音される拍の単位である。
撥音:「ん」で表される、はねる音であり、日本語では1拍の長さをもつ特殊な音である。
音韻意識:語がどのような音の単位から成り立っているかに気づき、操作する力である。
促音:「っ」で表されるつまる音で、1拍の長さをもつ特殊モーラである。