正答2
解説
正解は2です。
高齢者の転倒の原因となる疾患を問う問題です。
姿勢反射障害や歩行障害を早期から伴う疾患は、転倒を起こしやすくなります。
この問題は転倒の原因となることが最も少ないものを選ぶので、○ が答えです。
【選択肢別解説】
1:× 進行性核上性麻痺は転倒を起こしやすい疾患です。
早期から姿勢反射障害が強く、特に後方への転倒が特徴です。
2:○ アルツハイマー病は選択肢の中で転倒の原因となることが最も少ない疾患です。
初期から中期は記憶障害が中心で、運動機能は比較的保たれます。
3:× レビー小体型認知症は転倒を起こしやすい疾患です。
パーキンソニズムや起立性低血圧、注意の変動を伴うためです。
4:× 特発性正常圧水頭症は転倒を起こしやすい疾患です。
すり足で小刻み、開脚の歩行障害が初発症状として多いためです。
5:× 血管性パーキンソニズムは転倒を起こしやすい疾患です。
下半身優位の歩行障害やすくみ足を伴うためです。
【ポイント】
特発性正常圧水頭症の三徴は歩行障害・認知障害・尿失禁です。
進行性核上性麻痺は「後方への転倒」と「垂直方向の眼球運動障害」が特徴です。
【用語】
進行性核上性麻痺:眼球の上下運動の障害と、早期からの姿勢保持障害による転倒を特徴とする神経変性疾患である。
レビー小体型認知症:幻視やパーキンソン症状、症状の日内変動などがみられる認知症である。
特発性正常圧水頭症:原因不明で脳室が拡大し、歩行障害・認知症・尿失禁がみられる病気である。
血管性パーキンソニズム:脳血管障害が原因で、歩行障害などパーキンソン病に似た症状を示す状態である。
アルツハイマー病:記憶障害で始まることが多く、脳に老人斑や神経原線維変化がみられる進行性の認知症である。