正答1
解説
正解は1です。
びまん性軸索損傷は、頭部に回転加速度が加わり、脳内に生じたずれの力で神経軸索が広範に断裂する外傷です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答えです。
【選択肢別解説】
1:○ 動脈閉塞を伴うという記述は誤りです。
びまん性軸索損傷は剪断力による軸索の損傷であり、血管の閉塞による病態ではありません。
2:× 脳梁に生じやすいことは正しいです。
脳梁や脳幹の背外側などは剪断力が集中しやすく、好発部位です。
3:× 頭部外傷で生じることは正しいです。
交通事故などで頭部が強く回転したときに起こります。
4:× 神経軸索が断裂していることは正しいです。
損傷の本態は広範囲の軸索の断裂です。
5:× 発症時に意識障害を伴うことは正しいです。
受傷直後から意識障害が生じ、6時間以上続くことが診断の目安とされます。
【ポイント】
CTでは明らかな血腫がないのに意識障害が重いことが特徴で、MRIで微小な出血が見つかります。
後遺症として記憶障害や注意障害などの高次脳機能障害が残りやすい疾患です。
【用語】
びまん性軸索損傷:頭部の回転性の強い力により、脳内の神経軸索が広範に断裂する重い外傷である。
脳梁:左右の大脳半球を結ぶ神経線維の太い束で、びまん性軸索損傷の好発部位の一つである。
軸索:神経細胞から伸びて、電気信号を他の細胞へ伝える長い突起である。