正答2
解説
正解は2です。
歯垢(デンタルプラーク)は、歯の表面に付着した細菌のかたまりです。
う蝕・歯周病の原因になるだけでなく、高齢者では誤嚥性肺炎の原因にもなります。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答えです。
【選択肢別解説】
1:× 歯垢が口腔常在菌の集落であることは正しいです。
細菌とその産生物が歯面に付着したバイオフィルムです。
2:○ 歯垢が白板症を引き起こすという記述は誤りです。
白板症は粘膜上皮の角化異常による白い病変で、喫煙や慢性の機械的刺激などが関連し、歯垢が原因ではありません。
3:× 歯垢が歯周病の原因となることは正しいです。
歯垢中の細菌が歯肉に炎症を起こし、歯周組織を破壊します。
4:× 口呼吸で歯面に付着しやすいことは正しいです。
口腔が乾燥して唾液による自浄作用が低下するためです。
5:× 歯垢が誤嚥性肺炎の原因となることは正しいです。
歯垢中の細菌を含む唾液を誤嚥すると肺炎を起こすため、口腔ケアが予防に有効です。
【ポイント】
白板症は前癌病変として扱われる点が重要です。
口腔ケアによる歯垢の除去は、誤嚥性肺炎の予防策として頻出です。
【用語】
歯垢:歯の表面に付着した細菌のかたまりで、う蝕や歯周病の原因になる。
白板症:口腔粘膜にできる白い板状の病変で、前がん病変とされている。
誤嚥性肺炎:食べ物や唾液、胃内容物が誤って気管に入り、細菌が肺で炎症を起こす肺炎である。
バイオフィルム:細菌が集まり、自ら出す粘性の物質に包まれて歯面などに付着した膜状の構造である。