正答5
解説
正解は5です。
表は発話特徴抽出検査の記録用紙で、声質・声・話す速さ・話し方・共鳴/構音・全体評価の各項目について異常の程度が丸で示されています。
各項目の評価を読み取り、選択肢の解釈と照らし合わせます。
表では、気息性・開鼻声・鼻漏れによる子音の歪みはいずれも0(正常)です。
一方で、大きさの変動・速さの変動・音節の持続時間が不規則にくずれる・構音の誤りが不規則に起こる、などの項目に異常がみられます。
全体評価の明瞭度は2に丸がついています。
【選択肢別解説】
1:× 声門閉鎖不全があれば気息性の項目が異常になります。
表では気息性が0(正常)なので、声門閉鎖不全は疑われません。
2:× 「速さの程度」は、遅いから速いまでの尺度の中央(正常)に丸がついています。
話す速度が速すぎるとはいえません。
3:× 鼻咽腔閉鎖不全があれば、開鼻声や鼻漏れによる子音の歪みの項目が異常になります。
表ではどちらも0(正常)なので、鼻咽腔閉鎖不全は疑われません。
4:× 「構音の誤りが不規則に起こる」の項目に異常がみられます。
誤り音の種類や誤り方は一貫しておらず、一貫性があるとはいえません。
5:○ 明瞭度は2と評価されています。
明瞭度2は「時々わからない語がある」段階にあたり、時々聞き取れない言葉があるという解釈が正しくなります。
【ポイント】
発話明瞭度は、1(よくわかる)から5(全くわからない)までの5段階で評価します。
大きさや速さの変動、音節の持続時間の不規則さ、不規則な構音の誤りがそろうパターンは、失調性構音障害でよくみられます。
【用語】
発話特徴抽出検査:発話の様々な特徴を項目別に評価して、構音障害の型を推定する検査である。
声門閉鎖不全:声帯が十分に閉じず、気息性の声などが生じる状態である。
鼻咽腔閉鎖不全:発話時に鼻咽腔が閉じず、息が鼻に漏れる状態である。
開鼻声:鼻腔への共鳴が過剰になり、鼻にかかった声になる状態である。
発話明瞭度:発話が聞き手にどの程度わかるかを、段階をつけて評価する指標である。
失調性構音障害:小脳系の障害により、発話の速さや大きさ、構音が不規則に乱れる構音障害である。