正解を3つ選んでください。
正答3・4・5
解説
正解は3と4と5です。
発達性ディスレキシア(発達性読み書き障害)は、知的発達に遅れがないのに、文字の読み書きに特異的な困難を示す障害です。
その背景には、音韻意識の弱さ、視覚認知の弱さ、自動化(呼称速度)の弱さがあるとされます。
【選択肢別解説】
1:× 文の復唱は、意味や文法の手がかりを利用できるため、ディスレキシア児が特に不得意とする課題ではありません。
2:× 冗談の理解は、ことばの裏の意味を読み取る語用論的な能力にかかわります。
ディスレキシアよりも、自閉症スペクトラム障害などで困難になりやすい課題です。
3:○ しりとりは、語の最後の音を取り出して操作する音韻意識の課題です。
音韻意識が弱いディスレキシア児は不得意とします。
4:○ 図形の模写は、形を正しくとらえて再生する視覚認知の課題です。
視覚認知に弱さのあるディスレキシア児は不得意とします。
5:○ 名称の瞬時想起は、絵や色の名前をすばやく言う課題で、呼称速度(自動化)を反映します。
ディスレキシア児は不得意とします。
【ポイント】
読みの背景となる認知機能は、音韻意識・視覚認知・自動化(RAN:rapid automatized naming)の3つです。
評価ではこれらを個別に調べ、どこに弱さがあるかを把握して支援方法を選びます。
【用語】
発達性ディスレキシア:知的な遅れがないのに、文字の読み書きに著しい困難がある学習障害である。
音韻意識:語がどのような音から成り立っているかに気づき、操作する力である。
視覚認知:目から入った形や位置などの情報を、正しくとらえて処理する働きである。
呼称速度:絵や文字を見て、その名称をすばやく言う速さである。