正解を2つ選んでください。
正答1・5
解説
正解は1と5です。
失行の種類によって、責任病巣が左半球か右半球か、あるいは脳梁かが異なります。
右大脳半球の病変でも生じるものを選ぶ問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 肢節運動失行は、中心前回・中心後回付近の病変で、反対側の手指の細かい動作が拙劣になる失行です。
左右どちらの半球の病変でも生じるため、右半球病変でも起こります。
2:× 観念運動失行は、主に左頭頂葉の病変で生じます。
指示された動作や物を使うまねができなくなる失行です。
3:× 観念性失行は、主に左頭頂葉(側頭・頭頂・後頭の接合部)の病変で生じます。
実際の物品の使用や一連の動作の順序が障害されます。
4:× 拮抗失行は、一方の手の動作に対して他方の手が反対の動きをする症状で、脳梁の病変で生じます。
5:○ 着衣失行は、衣服を正しく着ることができなくなる症状で、右頭頂葉の病変で生じます。
【ポイント】
左半球病変は観念運動失行・観念性失行、右半球病変は着衣失行・構成障害(右では空間的な誤りが目立つ)・半側空間無視と整理しましょう。
脳梁病変では拮抗失行や左手の失行が起こります。
【用語】
肢節運動失行:麻痺がないのに、手指の細かい動作が拙劣になる失行を指す。
着衣失行:衣服と身体の位置関係がわからず、服をうまく着られない症状である。
観念運動失行:指示されると習慣的な動作ができないが、自然な場面ではできる失行である。
観念性失行:道具の使い方や一連の動作の順序がわからなくなる失行である。
拮抗失行:一方の手の動作を、もう一方の手が妨害してしまう症状である。