正答5
解説
正解は5です。
バリント症候群は、精神性注視麻痺、視覚性運動失調、視覚性注意障害の3つを主徴とする視覚性の高次脳機能障害です。
【選択肢別解説】
1:× 前頭側頭葉は、前頭側頭型認知症などで障害される部位です。
バリント症候群の責任病巣ではありません。
2:× 前頭頭頂葉は、バリント症候群の典型的な責任病巣ではありません。
3:× 側頭頭頂葉は、失語や観念性失行などにかかわる部位で、バリント症候群の責任病巣ではありません。
4:× 側頭後頭葉は、物体や顔の認知にかかわる腹側の経路にあたり、障害では視覚性失認や相貌失認が起こります。
5:○ バリント症候群の責任病巣は、両側の頭頂後頭葉です。
視覚情報を空間や運動に結びつける背側の経路が障害されます。
【ポイント】
視覚情報は、後頭葉から頭頂葉へ向かう背側経路(どこにあるか)と、側頭葉へ向かう腹側経路(何であるか)に分かれて処理されます。
バリント症候群は背側経路、視覚性失認や相貌失認は腹側経路の障害と整理しましょう。
【用語】
バリント症候群:精神性注視麻痺、視覚性運動失調、視覚性注意障害の3つを主症状とする症候群である。
責任病巣:ある症状を引き起こす原因となっている脳の障害部位である。
頭頂後頭葉:頭頂葉と後頭葉の境界付近で、視覚情報と空間の処理に関わる領域である。
精神性注視麻痺:視線を対象へ随意的に向けることが難しく、視線が一点に固着しやすい症状である。
視覚性運動失調:見えている対象に手を伸ばしても、ずれてしまい正確に到達できない症状である。
視覚性注意障害:一度に1つの対象しか知覚できず、視野内の他の対象に気づけない症状である。