正答4
解説
正解は4です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
小児失語は、言語をある程度獲得した後に、脳損傷によって生じる後天性の失語症です。
原因疾患や回復、学習への影響に成人とは異なる特徴があります。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
小児では言語の側性化が完成していないため、成人に比べて右半球など左半球以外の損傷でも失語が起こりやすくなります。
2:× 正しい記述です。
ランドウ・クレフナー症候群のように、てんかん性の脳波異常を伴い失語症状が出現する病態があります。
3:× 正しい記述です。
話しことばが回復しても読み書きの障害が残りやすく、就学後に学習上の困難を生じることが多くあります。
4:○ 誤った記述です。
小児失語の原因疾患として最も多いのは脳血管障害ではなく、頭部外傷です。
脳炎や脳腫瘍なども原因になります。
5:× 正しい記述です。
かつては非流暢な失語が中心とされましたが、流暢な失語を含め、成人と同様の失語症タイプがみられることが報告されています。
【ポイント】
小児失語は成人に比べて回復が良好とされますが、読み書きや学習面の困難は長く残ることがあります。
原因は「頭部外傷が最多」、成人は「脳血管障害が最多」と対比して覚えましょう。
【用語】
小児失語:言語をある程度獲得した後の小児期に、脳損傷によって生じる後天性の失語症である。
非左半球損傷:言語中枢のある左半球以外、主に右半球に生じた脳の損傷を指す。
ランドウ・クレフナー症候群:小児期に、てんかん性の脳波異常を伴って言語の理解や表出が失われていく後天性の失語である。
読み書き障害:文字を読むことや書くことの障害で、小児失語では話しことばの回復後も残りやすい。
側性化:言語などの機能が、左右どちらかの大脳半球に偏って担われるようになることである。