正答2
解説
正解は2です。
ソース・フィルタ理論では、声帯の振動で生じる音源(声門音源波形)が、声道のフィルタ特性で加工されて音声になると考えます。
声門音源波形は基本周波数とその倍音から成り、周波数が高いほど成分が弱くなります。
【選択肢別解説】
1:× -24 dB/octは減衰が大きすぎます。
通常の地声発声の声門音源の傾きとしては適切ではありません。
2:○ 声門音源波形のスペクトルは、周波数が2倍(1オクターブ上)になるごとに約12 dB減衰します。
そのため近似値は-12 dB/octです。
3:× 0 dB/octは、すべての周波数成分が同じ強さであることを意味します。
声門音源は高い周波数ほど弱くなるので誤りです。
4:× +12 dB/octは、高い周波数ほど強くなることを意味します。
声門音源の特性とは逆です。
5:× +24 dB/octも高い周波数ほど強くなることを意味します。
声門音源の特性とは逆です。
【ポイント】
音声の全体のスペクトル傾斜は、音源の-12 dB/octに口唇からの放射特性の+6 dB/octが加わり、およそ-6 dB/octになります。
「音源-12、放射+6、合計-6」と数字をセットで覚えましょう。
【用語】
声門音源波形:声帯の振動によって生じる、声のもととなる音の波形である。
周波数スペクトル:音を周波数ごとの成分に分けて、その強さを表したものである。
オクターブ:周波数が2倍になる間隔を表す単位で、octと略される。