正答3
解説
正解は3です。
この問題はアンチホルマントと無関係なものを選ぶので、○ が答え(無関係な性質)です。
アンチホルマント(反共鳴)は、声道が鼻腔などに分岐したときに、特定の周波数のエネルギーが打ち消されて生じるスペクトルの谷です。
音波の反射・干渉・共鳴という性質によって生じます。
【選択肢別解説】
1:× 反射は関係します。
声道の端や分岐部で音波が反射することで、共鳴や反共鳴が生じます。
2:× 干渉は関係します。
分岐した経路を通った波どうしが重なり、特定の周波数で打ち消し合うことがアンチホルマントの成因です。
3:○ 回折は、音波が障害物の後ろ側に回り込んで進む性質です。
声道内での共鳴や打ち消し合いとは関係がなく、アンチホルマントとは無関係です。
4:× 共鳴は関係します。
ホルマントは声道の共鳴によって生じ、アンチホルマントはそれと対になる現象です。
5:× 反共鳴は関係します。
反共鳴はアンチホルマントそのものを表す用語です。
【ポイント】
鼻音や鼻音化母音では、鼻腔が側枝として加わるためアンチホルマントが現れます。
開鼻声の音響分析では、このアンチホルマントによる低い周波数域のエネルギーの変化が手がかりになります。
【用語】
アンチホルマント:声道の途中が分岐することで特定の周波数が弱まる、スペクトル上の谷である。
反共鳴:音のエネルギーが特定の周波数で打ち消される現象である。
干渉:複数の音波が重なり合って、強め合ったり弱め合ったりする現象である。
共鳴:物体や空間が特定の周波数の音に反応して大きく振動する現象である。
回折:音波が障害物の背後に回り込んで伝わっていく現象である。