蒸発量が1日5tの炉筒煙管ボイラーで、ボイラー水の塩化物イオン濃度を380㎎/Lに保持するとき、必要な連続吹出し量の値に最も近いものは、次のうちどれか。
ただし、給水の塩化物イオン濃度は18㎎/Lとする。
なお、Lはリットルである。
正答2
解説
正解は2です。
連続吹出しは、ボイラー水の濃縮を防ぐため、ボイラー水を少しずつ連続して排出する方法です。
塩化物イオンは蒸気にほとんど移らないので、給水で持ち込まれる量と吹出しで排出される量が等しくなります。
【計算】
蒸発量 G = 5000kg ÷ 24h ≒ 208.3kg/h
連続吹出し量を B(kg/h)とすると、給水量は G + B です。
塩化物イオンの収支:(G + B)× 18 = B × 380
整理すると B ×(380 − 18)= G × 18
B = 208.3 × 18 ÷ 362
B ≒ 3750 ÷ 362 ≒ 10.4kg/h
(水1Lを1kgとして扱っています。)
【選択肢別解説】
1:× 9.9kg/hは、給水量を蒸発量Gだけとみなし、B = G × 18 ÷ 380 と計算した値です。
実際の給水量は蒸発量に吹出し量を加えた量なので、この値は小さすぎます。
2:○ 計算値10.4kg/hと一致します。
3:× 13.5kg/hは計算値と合いません。
4:× 128.4kg/hは計算値の10倍以上で、誤りです。
5:× 248.6kg/hは蒸発量208.3kg/hをも上回る値で、誤りです。
【ポイント】
連続吹出し量は「蒸発量 × 給水の濃度 ÷(ボイラー水の濃度 − 給水の濃度)」で求めます。
1日当たりの蒸発量は、24で割って毎時に直してから代入します。