正答3
解説
正解は3です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
ボイラー水中の不純物であるスケール、スラッジ、懸濁物の性質を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 記述は正しい内容です。
溶解性蒸発残留物から生じ、伝熱面に固着するものがスケールです。
固着せずにドラム底部などに沈積する軟質の沈殿物がスラッジです。
2:× 記述は正しい内容です。
スケールは一般にカルシウムの塩類が主成分です。
共存するほかの溶解性蒸発残留物の作用によって生じることもあります。
3:○ この記述が誤りです。
スラッジは、主にカルシウムやマグネシウムの炭酸水素塩が加熱で分解して生じた沈殿物です。
炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、りん酸カルシウムなどがその例です。
記述は「マグネシウムの水酸化物が熱分解して炭酸塩や炭酸水素塩が生じる」としており、分解の元と生成物が逆になっています。
4:× 記述は正しい内容です。
硫酸塩類やけい酸塩類のスケールは、熱分解しないまま伝熱面に硬く固着します。
そのため除去しにくく、とくにけい酸塩のスケールは熱伝導率が低く有害です。
5:× 記述は正しい内容です。
懸濁物には、りん酸カルシウムなどの不溶物質、微細なじんあい、乳化した鉱物油などがあります。
これらは泡立ちを起こしやすく、キャリオーバの原因になります。
【ポイント】
スラッジは「炭酸水素塩が熱で分解してできたもの」です。
固着するのがスケール、沈積するのがスラッジという区別も確実に覚えましょう。