問344 45歳男性。
20歳から毎日飲酒し、40歳頃から仕事のストレスのため飲酒量が増えていった。
約1ケ月前から家庭内トラブルで飲酒量が急激に増加し、数日前から全身倦怠感の増悪と幻覚が現れた。
その後、精神科を受診したところ、アルコール依存症と診断され、そのまま入院となった。
入院中は断酒及び生活習慣の改善を実施し、入院4週間後にあたる本日、以下の薬剤が処方され、1週間後に飲酒試験が入院下で実施されることになった。
(処方)
ジスルフィラム末 1回0.1 g(1日0.2 g)|1日2回 朝夕食後 7日分
この患者又は家族に対する説明及び指導内容として、適切なのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答2・5
解説
正解は2と5。
ジスルフィラムはアルデヒド脱水素酵素を阻害し、アルコール摂取時に不快な症状(フラッシング、動悸、悪心等)を誘発する抗酒薬であり、飲酒試験以外での飲酒は厳に避けなければならない。
またアルコールを含む化粧品や外用剤でも経皮吸収により反応が誘発されうるため使用を避けるよう指導する。
飲酒試験は診断的に少量のアルコールを用いて反応を確認するものであり入院前と同量を摂取させるものではなく、本治療は離脱症状の緩和ではなく再飲酒への抑止(嫌悪療法)を目的とし、アルコール依存症の治療目標は断酒の継続であり退院後に少量から飲酒を再開する指導は誤りである。