第111回 薬剤師国家試験 285

実務2026☆ ブックマーク

7歳男児。 身長124 cm、体重25 kg。 母親によると、患児は食後に「喉が熱い感じがする」と訴えることが多く、夜間に咳き込んだり、胸をさする仕草をみせたりすることがある。 また、酸っぱいものを吐き戻すことがあり、体重減少はないが、食欲が少し落ちているとのこと。 医師の診察により逆流性食道炎と診断され、ロキサチジン酢酸エステル塩酸塩の細粒剤(アルタット細粒20%(注))が処方されることになった。 本処方製剤には苦味のある有効成分が含まれている。 患児及び母親への服薬指導を実施する際、処方された細粒剤とそのカプセル剤の製剤及び薬物動態を確認し、以下の情報を得た。 (1) 生物学的同等性試験(健康成人男子へのクロスオーバー単回75 mg経口投与)※ <絶食時投与>と<食後投与>の2条件で、細粒剤(実線・塗りつぶし丸)とカプセル剤(点線・白丸)の血漿中ロキサチジン濃度(ng/mL)の時間推移(0〜24時間)を比較した図が示されている(下図参照)。 いずれの条件でも両剤の濃度推移曲線はほぼ重なっている。 ※評価パラメーターであるAUC及びCmaxについて統計解析を行った結果、AUC及びCmaxは対数正規分布し、絶食時及び食後のいずれの場合も判定基準であるlog(0.80)〜log(1.25)の範囲内であった。 (2) 有効成分の原末及びカプセル剤を経口投与した後の血漿中濃度及び薬物動態パラメーターの比較(健康成人5名) 原末75 mg及びカプセル剤75 mgの血漿中ロキサチジン濃度(ng/mL)の時間推移(0〜12時間)を比較したところ、原末の方がカプセル剤より早く高い血中濃度に達した。 薬物動態パラメーターは以下のとおりであった。 製剤|AUC(ng・h/mL)|Cmax(ng/mL)|Tmax(h)|T1/2(h)/原末|2302±170|431±20|1.4±0.2|2.72±0.16/カプセル剤|1865±178|237±17|3.0±0.3|4.05±0.29 (Mean±S.E, n=5) 注:アルタット細粒20%の組成及び特性 ・有効成分:ロキサチジン酢酸エステル塩酸塩200 mg/g ・添加物:結晶セルロース(粒)、ヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース、クエン酸トリエチル、タルク、D-マンニトール、アスパルテーム(L-フェニルアラニン化合物)、アセスルファムカリウム、含水二酸化ケイ素、香料 ・特性:日本薬局方一般試験法「製剤の粒度の試験法」により試験するとき、18号(850 μm)ふるい及び30号(500 μm)ふるいを全量通過した。 ロキサチジン酢酸エステル塩酸塩は、小児の逆流性食道炎に対して、体重30 kg未満では1回37.5 mg、体重30 kg以上では1回75 mgを1日2回経口投与する。 この患児に対するアルタット細粒20%の1日量(製剤量)として、最も近い値はどれか。 1つ選べ。

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