問232-233 66歳女性。
12月下旬、忘年会で海産物を食べた後、嘔吐と下痢で内科を受診し、ノロウイルス感染症と診断された。
この女性は、医療機関で点滴を受けた後、処方箋を薬局に持参した。
トイレを借りたいと申し出があり、薬局スタッフが案内する途中で嘔吐した。
その後、トイレの便器でも嘔吐したため、薬局スタッフが吐瀉物の処理を行うことになった。
問233(衛生)
その後、軽快したこの女性が感謝の気持ちを伝えたいと再び来局したときに、食中毒の種類や相違について質問した。
薬剤師が説明した内容として、適切なのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答1・5
解説
正解は1と5。
ノロウイルスは生カキなど二枚貝の喫食で感染することが多いが、中心部まで十分な加熱(85〜90℃、90秒以上、目安として85℃5分程度)を行うことで防止できる。
アニサキスは鮮魚の生食で感染するが、-20℃で24時間以上(目安48時間)冷凍することで幼虫が死滅し予防できる。
セレウス菌の嘔吐毒(セレウリド)は耐熱性で、いったん生成されると再加熱しても分解されない。
ウェルシュ菌は芽胞を形成し、45℃付近はむしろ増殖至適温度に近いため、この温度での再加温は増殖を助長し危険である。
カンピロバクターは冷凍により菌数は減少するものの完全には死滅せず生残するため、冷凍は確実な予防法とならず、中心部まで十分に加熱すること(75℃で1分以上)と生肉からの二次汚染の防止が予防の基本となる。