問232-233 66歳女性。
12月下旬、忘年会で海産物を食べた後、嘔吐と下痢で内科を受診し、ノロウイルス感染症と診断された。
この女性は、医療機関で点滴を受けた後、処方箋を薬局に持参した。
トイレを借りたいと申し出があり、薬局スタッフが案内する途中で嘔吐した。
その後、トイレの便器でも嘔吐したため、薬局スタッフが吐瀉物の処理を行うことになった。
問232(実務)
薬剤師がこの薬局スタッフに指示した内容として適切なのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答1・5
解説
正解は1と5。
ノロウイルスは非常に感染力が強く、吐瀉物処理の際はマスク・ゴム手袋・エプロン・フェイスシールドなど飛沫・接触からの完全な防護具を着用する必要がある。
ウイルスが付着した衣類は0.1%次亜塩素酸ナトリウム液への浸漬により消毒する。
吐瀉物処理中はウイルスを含む飛沫が舞うため、窓を閉め切るのではなくむしろ換気を行うべきである。
ノロウイルスなど非エンベロープウイルスには塩化ベンザルコニウムなど逆性石けんの効果は乏しく、次亜塩素酸ナトリウムを用いる必要がある。
グルタラールは内視鏡等の医療器具専用の高水準消毒薬で、蒸気に強い粘膜刺激性があり便座など環境・人が触れる場所の消毒には使用できないため、選択肢4も誤りである。