ある非電解質薬物25 mgを結晶又は非晶質固体分散体として、それぞれ一定温度の水1.0 Lに分散したところ、図に示す薬物濃度-時間曲線が得られた。
この薬物の溶解に関する記述として、正しいのはどれか。
2つ選べ。
ただし、この薬物には結晶多形は存在しないものとする。
正解を2つ選んでください。
正答2・4
解説
正解は2と4。
薬物25 mgを1.0 Lの水に分散しているため全量が溶解すると濃度は25 μg/mLとなる。
点アはちょうど25 μg/mLに達しており、非晶質固体分散体由来の薬物がすべて溶解し液は澄明であると判断できる。
点イ(約16 μg/mL)は結晶の飽和溶解度(点ウ付近、約6 μg/mL)を大きく上回っており、液相の薬物は過飽和状態にある。
薬物結晶単独の曲線は約6 μg/mLで平衡に達しており、これが結晶の真の飽和溶解度であって25 μg/mLではないため肢1は誤り。
点イから点ウにかけての濃度低下は過飽和状態からの再結晶化(熱力学的に安定な結晶の析出)によるものであり、析出する固相は非晶質ではなく結晶であるため肢3は誤り。
点ウでは溶解している薬物量は6 μg/mL×1.0 L=6 mgであり、残る結晶量は25-6=19 mg程度であって約5 mgではないため肢5も誤りである。