酵素Aと酵素Bは、骨格筋又は肝臓に含まれる解糖系の酵素で、グルコースからグルコース6-リン酸を生成する反応を触媒する。
グルコース濃度に対する酵素Aと酵素Bの相対酵素活性は、下図のようになる。
相対酵素活性は、反応初速度V0を最大反応速度Vmaxで除した値である。
(グルコース濃度(mmol/L、横軸0〜25)に対する相対酵素活性(V0/Vmax、縦軸0〜1)のグラフ。酵素Bは低濃度で急峻に立ち上がり約5 mmol/Lで飽和(ミカエリス定数が小さい)、酵素Aは緩やかなS字状に上昇し25 mmol/Lでも未飽和(協同性を示唆)。グラフは図を参照)
以下の記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答1・4
解説
正解は1と4。
酵素Aは高いグルコース濃度で活性が上昇する低親和性・高容量型のグルコキナーゼで、主に肝臓や膵β細胞に存在する。
酵素Bは低いグルコース濃度でも活性が高いヘキソキナーゼであり、生成物のグルコース6-リン酸による阻害を受ける。
したがって、AはBよりグルコースとの親和性が低く、1は正しい。
また4も正しい。
Bは5 mmol/L付近ですでにほぼ飽和しているため、グルコース濃度を10 mmol/Lにしても反応初速度は約2倍にはならない。
Aはグルコースをリン酸化するグルコキナーゼであり、グルコース6-リン酸を脱リン酸化するグルコース-6-ホスファターゼではない。
骨格筋に主に存在するのはヘキソキナーゼである。